腐らない果実、カラハリスイカ。
カラハリ砂漠に自生する野生のスイカがカラハリスイカです。収穫の終わった畑に放置された腐ったスイカを一度ぐらいは見たことがあると思います。ところがこのカラハリスイカは収穫後でも1年以上も保存できるのです。
その秘密は、カラハリスイカに含まれる強い抗酸化力にありました。この抗酸化力は奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科の横田教授・明石助教らの研究によって、 分子レベルでメカニズムが次々と明らかにされてきています。
- 特許3843298号「シトルリンを含有する活性酸素消去剤」
- 特許4887499号「野生種スイカ抽出物を含有する活性酸素消去剤ならびに保湿剤」
カラハリスイカの有効成分の一つは、通常のスイカにも含まれるアミノ酸の一種であるシトルリンです。 ところがカラハリスイカはその十数倍もの抗酸化活性を示します。こうした研究から しかしその大部分は未知なる抗酸化物質による効果であることが解ってきました。
野生スイカは、過酷な乾燥・強光ストレス下においても旺盛に生育する、生命力の強い 植物です。
野生スイカは、年間降水量が250-500 mm程度の厳しい乾燥地帯であるアフリカ南部のカラハリ砂漠に自生しています。
カラハリ砂漠には、砂漠の民と呼ばれるサン族(ブッシュマン)らが生活しています。彼らは野生スイカの実を「砂漠の水がめ」と呼び、それを年間にわたり備蓄して、その果汁を飲料水や入浴用水・赤ちゃんの産湯などに用いています。
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